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第5章の19

「麻也さん、こんなに愛してるよ。麻也さんは?」 「…そんなの…」 愛、はまだ軽々しく響くようで自分は言えないと麻也は思う。 でも、諒は必死だった。 「いいから、言って。お願いだから。」 諒に応えたくて、諒に嫌われたくなくて、麻也は決心して、諒の目を見つめて言った。 「…諒のことが、好きだ。ずっと…一緒にいたい…」 それを聞いた瞬間の、諒の厳粛な表情は、一生忘れないだろうと思った… 次の瞬間には、窒息するくらい、強く抱きしめられていた。 「もう離さない。麻也さん、俺たち本当の恋人同士になっちゃおうね…」 そういうと、諒は激しく麻也の唇を貪り始めた… 「…諒っ…」 首筋を責められると、恥ずかしいくらい感じてしまう… 諒の唇を受けながらも、なぜか涙があふれてきた… どういう涙なのかは自分でもよくわからない… でも諒はその涙まで舐めとってくれる… しかし、心配そうに、麻也を抱きとめると、 「…麻也さん、もしかして、やっぱりイヤなの…? 」 「違う…そうじゃなくて…諒…」 最後の声は、本当に麻也自身恥ずかしいくらいまた甘くなってしまい、 …いいから、諒… 「…ん…じゃあ、そんなに、俺のことを…? 」 …う…ん…ぁあ…諒…

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