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第5章の20
こらえきれず、何度か麻也が声をもらすと、諒の求め方は少しゆっくりと優しくなった。
これまで女を嫌というほど抱いてきた自分が、
男に…というか男の恋人に真剣に「抱かれる」のは初めてだったが、
嫌悪感も違和感も、覚えなかった。
かえって、大柄な諒の体と愛情に包まれているこの状態には、幸福感さえ覚えていた。
何より、諒の抱き方は、最初に約束した通り、麻也を癒してくれるためのもので、
さらには年上の麻也を立ててくれるようなものであったから…
「麻也さん…もっともっと俺を受け止めて…」
気がつけば、ジーンズのジッパーのあたりを上から触られている。
「…嬉しい…麻也さん、すごいことになってる…」
「…う…」
「…俺のも触って…ほら、すごいことになってるでしょ…」
諒の手に導かれるまま、諒のそこに触れると確かに…
これまた初めての経験でびっくりてしまった麻也が、
思わず諒の顔を見てしまうと、諒ははにかんだ笑みを浮かべ、
「もうそろそろ脱ごうね、麻也さん…」
と、また唇を麻也にさまよわせながら、指は麻也のシャツのボタンを外していく。
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