134 / 1053

第5章の21

 そして麻也のネイビーブルーのシャツの前を完全にはだけてしまうと、 諒はうっとりとつぶやいた。 「麻也さん、綺麗…」 「…いつも楽屋で…見てたじゃん…」 「いや…今日は触れると思うと…うっとり…」 と、麻也の白く薄い胸にダイブしてきて、頬ずりし、撫でまわし、舌を這わせ、小さな突起にしゃぶりつく。 あまりの気持ちよさに麻也は諒の首にしがみついてしまった。 「…あ…」 …声が…殺せない… 「…麻也さんが、こんなに許してくれて嬉しい…」 麻也の肌が悲しいくらい諒の舌に応え続け、感じ続けていたから… 「…ホントに、3年も…誰にも…なんだね…すごい嬉しい… もう、この先も誰にも触らせない…女にも…」 肌を求め続ける諒に抱き締められ、背中も責められ、喘ぐように囁かれると、 思わず心のよろいを脱ぎ捨てたように、麻也は口走っていた… 「…3年、じゃないような気がする…」 「…じゃあ、4年くらい…? 」 「…ううん…24年間…」 「…はあ? だって麻也さん…言いたかないけど…オンナ…」 「…そんなの…意味なかったってこと…俺…こんなに…って…」 「…そんなに、気持ちいいの? 」 「…認めたくないけど…そうみたい…」 「…認めたくなかったら…認めさせてやるよ…」 諒の言葉に、ゾクッときた次には… 「あ…諒…そこはっ…」

ともだちにシェアしよう!