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第5章の23
ショックで言葉が出ないが、もうぬれぼそってしまった麻也のそれは、
諒の舌を待っている。
(諒…上手すぎ…)
その証拠に、麻也の方も行為を中断する気がみじんも起こらない。
その様子で諒も安心したらしく、手で刺激してくれながら、
「麻也さん、今がベストのタイミングだから。この後もあるから…」
「…この…後…? 」
諒はもうその問いには答えてはくれなかった。
ちらちらと見守るような視線を時折くれながら、
麻也自身を可愛がることに必死だったからである。
麻也ももう抵抗しようとは思わなかった。
それどころか、
「あっ、諒っ、俺、もう…」
のぼりつめる、と思った瞬間、また麻也は諒の口に包まれ…
心ならずもその口の中に放ってしまったのだ…
「諒、ごめん…」
ごくっ、と諒が飲む音が聞こえた。そして、
「諒…」
「なあに、麻也さん? 俺、麻也さんのミルクが飲めて、嬉しかったよ。
それとも麻也さん、こういうのあまり好きじゃなかった?」
「…ううん…諒なら大丈夫…」
すると諒は照れたように笑い、頬をすり寄せてきた。
…ところで…
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