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第18章の27(←へっぽこ?な麻也王子)

「それにしても、どうしてあそこはギリギリまで連絡よこさないかなあ…」 そう言ってしまったら、もうOKしたも同然だが… 弱小事務所の若いミュージシャンには仕方のないことだろう。 「じゃあ、すみませんが、詳しい時間は後でメールしますので… あと、あさっての付き添いの件、真樹さんにもよろしくと…」  電話を終えて、携帯を返すと真樹は、 「受けて大丈夫なの? 」 「うん、もう、明日はへっぽこギタリストでいくよ。悪いけど。 鈴音ちゃんも歌手とはいえないし、本人もそんな熱意のない子だし。」 「まわりの大人も悪いよね。可愛い時期だけ何となく歌やドラマで使ってさ。 顔が名刺になる年頃には、どの芸も中途半端で… そうだ、兄貴、携帯に電源入れといた方がいいよ。また連絡来るでしょ。」 と、さりげなく真樹は皿にアボカドを入れてくれる。 「でも、兄貴、お世話になった専務さんの前でへっぽこはマズいから、少し食べなよ。 好きなものだけでいいからさ。また最近やせてきてるように見えるから…」 …と、そうこうしているうちに、真樹にはマネージャーの服部から電話がきて、 麻也には鈴木から…

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