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第5章の28
「麻也さん、やっぱりダメ? 嫌なら、今日はやめるよ…? 」
心配そうに諒が見つめてくる。
が、麻也は激しく首を横に振り、
「嫌だ。後悔したくない。」
「麻也さん…嬉しい…」
「脚、もっと開いた方がいいのかな? 」
「うん。ごめん。後ろからの方がいいのかもしれないけど、
麻也さんの…あの時の顏、どうしてもちゃんと見たくて…」
麻也は脚をさらに開くと、諒に優しく微笑みながら言ってみた。
「…俺も早く見てほしい…」
「ま、麻也さん…! 」
俄然、気合の入った諒は、とうとう3本目の指を…
圧迫感よりも中での刺激が…
「ふ…う…あ…ぁ…」
「麻也さん…ここらへんみたい…ここなら届く…かな…」
感じやすいポイントが把握されてしまうのが、何か嬉しい…
そして、もちろん自分の意識がしっかりある中で、
好きな人を…受け入れることって…男の自分にあるとは思わなかった…
…でも、それって…あの事件で、気づかされたこと?
…いや、絶対違う。諒の告白のおかげだ。絶対に…
諒ももう限界らしく、でも麻也をこれっぽっちも傷つけまいとしてだろう、
かなり敏感になっているであろう自分自身にワセリンをしっかり塗っている。
麻也の体も、恥ずかしいくらい欲望の形をくっきりと見せていた。
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