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第5章の33
「俺、夕方とか夕闇が苦手なんだよね。
寂しくなるから…仕事中とかは気にならないんだけど…」
すると諒はさっと立ち上がって、窓のクリーム色のカーテンを引いて、電気をつけてくれた。
そした、片手で麻也を抱き寄せると、もう片方の手で、毛布を引き寄せ、麻也と二人毛布に入ってしまった。
さらには麻也を胸に抱き締めてしまった。
「はい。これで麻也さんの嫌いなものはナイナイしたよ~。」
「もうっ! 俺は赤ちゃんじゃない! 」
とはいうものの、麻也は諒に内心感謝したが…どさくさに紛れて諒は、
「はい、麻也さん今夜はお泊り決定! 帰さない。」
と言って、麻也の頭に頬をすり寄せてくる。
「えっ? そんな…」
「当然でしょ? 初めての夜なんだよ…
それとも麻也さん、俺を制覇したら、次に誰かのとこへ行こうとか考えてたの? 」
「そんなことあるわけないじゃん。何よりこんなことになるなんて思わなかったもん。」
「俺だって告白だけと思ってたけど、麻也さんが寂しそうで誰かについていきそうだったから勇気出して抱き締めたんだよ。」
そう言われると、まだ、自分がどこかで抱えてきた寂しさのようなものが埋まり切れていないような気もしてきて、
麻也は思わず諒に強くしがみついた。
すると諒は、麻也の気持ちを察したかのように、
「麻也さん…これからは毎日愛を注入していくから、安心してね…」
と、また優しいキス…
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