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第5章の47

「絶対にあげるから。明日ボイトレは何時から何時まで? 」 ―じゃあ、明日はボイトレ休んで待ってる… (何だよそれ…) 「…ああ、そう…うん、じゃあ、ごめん、早くするようにするから…」 ―じゃあ、そんなわけで。麻也さん、愛してるよ。 「あ、うん、ありがと。」 まさか「愛してるよ」は言えず、そのまま電話を切った。 「諒もずいぶん燃えてるじゃん。」 コーラを飲みながら真樹は笑う。 「うん。君たちリズム隊を待たせてて申し訳ないからね…」 とさりげなさを装って言い、真樹が自分の部屋に行ってから、急いでメールを打った。 ―愛してるよ。さっきは言えなくてごめん。真樹がいたから。  またホクロにもキスしてね。 するとまた、返事はすぐ来た。 ―鼻血出ちゃった。明日は寝かせないぞ~ 「…俺、徹夜なのに…」

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