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第6章の32

「…麻也さん…あんな武道館でキャーキャー言われてる麻也さんがさあ、 ヒットメーカーの麻也さんがさあ、売れない格下の俺に、こんなことされてるのって、 どう? 」 「な…何言って…」 「ねえ、麻也さんてインランな子猫ちゃんなの?  それとも俺への愛でいっぱいな王子様なの? どっち? 」 麻也は無言でひたすら首を横に振る。 が、また、押さえ込まれ、胸を責められると… 「あ…あぁ…ん…ん…」  ただでさえ、ツアーの疲れがまだ取れず、さらにはこの一年間、 失恋のショックでボロボロになってしまった体には、あまりに強すぎる刺激だった。  もう諒に抵抗する体力は、麻也には残っていなかった。   仰向けに倒れていると、諒に脚を開かれ、奥にローションのようなものを塗られた。 それが何を意味するかはわかっていたが、麻也のその奥は渇望していて、 麻也はそれに逆らうことができなかった。  だから…  諒の、美しい指の…侵入と需めだけでイった…

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