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第7章の19
シャワーの後は、やっぱり諒に求められてしまった。
「…諒ってば…なんて元気…」
「ええっ、麻也さんてば、俺のこと欲しくないの…? 」
全身を、いつも触れられないところにまで執拗なキスを繰り返されれば…そんな…
でも…恥ずかしい…言葉には…
「…んふっ…はぁ…」
「…いいよ…体が答えてるよ、麻也さん…」
「は…あ…っ…諒…」
…女の子みたいに脚を開かれ、諒に優しく入ってこられる。
恥ずかしいが、諒の表情が見られるこの体位が、麻也は好きだった。
「…麻也さん…もっと顏良く見せて…」
汗で濡れた麻也の長い髪を指でかきあげると、
諒はうっとりと麻也の横顔を見下ろす…が…
「…横向いてないで…俺を…見て…」
「や…恥ずかしい…」
「俺のこと、愛してないの…? 」
そう言いながら、諒はゆっくりと腰を動かし始める…
「…あ…ん…ん…」
「ねえ…麻也さん…愛していないなら、やめちゃおうかなあ…」
「…いじわる…じゃあ、こっちから…やめてやる…」
強がりとわかっていても、諒はあわててしまう…
「それはいや…あ…麻也さん…色っぽすぎ…」
ふと麻也の頭に、いけない考えが湧き上がる。
(ふふっ、諒を陥落させてやる…)
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