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第7章の20

自分からもやや激しく腰を動かし、切ない声で、 「…諒…諒…愛してる…からっ…」 「あ…ア…ヤバっ…」 そして潤んだ瞳で諒を見上げ、諒に脚を絡ませ、腕も絡ませて… 「もっと欲しいよぉ…諒、諒…」 「欲しいなんて~♪ あぁ…ダメ…ああっ…」 諒の動きが止まり、中で息づくのを感じて…勝利をおさめた満足感もあいまって、 安心して麻也も精を放つ…  体が離れると、諒は愛しげに抱き締めてくれながらも、 「麻也さん、今の反則だよぉ…絶対、作戦でしょっ! 」 「わかっててひっかかる方もどうかと思うけど。」 諒の困った顏を見ると、いじめたくなる… それでも諒は許してくれるのだ… 「オニ! 悪魔! 魔性の王子! 俺、本当に麻也さんに愛されてるのかな…? 」 しょげる諒の首に腕をを回し、耳元で、 「…愛してるよ…」 とは囁いたのだけれど。 「俺も、麻也さんのこと、ほんとに愛してるよ…」 抱き締めてくる諒の腕の力が愛おしかった。

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