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第7章の31
「そんなに持ってきたつもりなかったのにな―…」
「意外とあったね…」
この荷物をこれから片付け始めるとすると…
「麻也さん、これ明日にしよう。じゃないと初夜が迎えられないもん。」
「えっ? 今日も初夜にカウントするの? 」
「当然じゃないですかっ! 」
「いや、俺、それより、もうこの部屋にカメラ入ってるみたいで何か落ち着かない。」
諒は驚き、そして笑いながら、
「そんなの考えすぎだよぉ…」
「諒、昼間はああ言ってたけど、まさかベッドルームまでカメラ入れないでしょ? 」
お宅訪問じゃあるまいし…と麻也が言うと、
「いやあ、求められれば入れようかと思ってるよ。」
「ええーっ?! 」
「使われるかどうかは別として。」
「じゃあ俺、撮影が終わるまでベッドルームでエッチしない! 」
「えーっ、そんなあー…」
「だって、何か嫌じゃん。」
「でもリアリティが…」
「そんなの諒がエッチしたいだけじゃん。」
「麻也さん俺とエッチしたくないの? 」
「そういう問題じゃなくてっ! 」
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