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第7章の36
そして、
「大丈夫だよ。その前に真樹に殺されるって。」
「えーっ、それって可能性あるってこと? 」
「違うっ! 」
とはいうものの、またすぐに恋人モードに戻った諒は、
「福岡からメールいっぱい出すね。」
「うん。」
「じゃあ、2人が一緒になってから、離れて泊まるのは初めてだから、
寂しくならないおまじないしてあげる。」
「えっ、何? 」
突然降ってきたキスは、深く深く麻也を貪る。
諒の顏が離れると、
「これのどこがおまじないだよっ! 」
「続きはこちらで…」
と、こりない笑顔の諒に、ベッドルームに引っ張っていかれる…
今夜も、翌日を考えて、ひとつにはならなかったが…
すべてが終わって、お互い満足して抱き合っていると…
「…ねえねえ、麻也さんて、つけてる香水、エッジが効いてるけど、
何つけてるの? 」
「ん? どうして? 」
「でへ♪ 俺もお揃いにしたいと思って…離れていても同じ香りでいたいの…」
それを聞いて、麻也もすごく嬉しくなった。
「あのね、シャネルの『エゴイスト・プラチナム』。」
「エゴイストでプラチナム? 何か、すごく頑固そう…」
「でも俺らしいでしょ? 」
2人で大笑いしたが、
「うん。俺もそれつけたい。」
「じゃあ、明日つけてあげるよ。」
「んじゃ、追加を福岡のショップで買っちゃおう。嬉しい。
離れてても、同じ香りだねっ♪ 」
諒にまた頬ずりされる…
(この章終わり)
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