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第8章の18
「…でもやっぱり、脱がすんだ…」
「当然でしょ。」
ベッドの上で膝をつき、珍しく無防備に裸身をさらす麻也を、
諒は嬉しそうに抱き寄せながら言う。
が、麻也も負けずに返す。
「でも俺、えっちできないよ。」
「えっ? 何で? 」
諒は真っ青になってうろたえ、麻也のあらわになっている両肩を掴んで揺さぶる。
「えっ、ホントに、何で? 」
あまりに諒がかわいそうになって、
(何より俺たち訳ありカップルだし…)
麻也はあわててオチを言った。
「…だって俺…天使だもん…」
と小首を傾げて流し目スマイルもキメる。が、これがいけなかった。
「くふーっ!!! 天使とえっちできるのはこの諒クンだけ!
天使公認! いっただきまーすっ!!! 」
「あー!!! さっきと話違うじゃん! あ…やぁ…、だめぇ~…諒っ、諒っ…あ…」
張り切った諒に押し倒される…キスの嵐…そして、その合間に耳元で囁かれる。
「この次は白い天蓋つきのベッドでしようね…」
「ええっ?… 」
「天使が乱れるのにはお似合いですよ…」
「…諒さえいれば俺はどこでもいい…」
「麻也さん…なんて可愛いんだ…」
諒のキスを、今度は麻也の方が受け止めるなり貪った。
そしていつしか、諒のと同じくらい、麻也の分身も育ってきている…
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