335 / 1053

第9章の13

諒のシャツのボタンを外しながら麻也は、 「なんかこうして、お互いだけをずっと見ていたいよ…」 「本当だよ…」 と、諒の敏感な胸の突起を舌でなぶってやると、 諒は身をよじらんばかりに激しく反応する。 それを押さえつけて麻也は、つい、言ってしまった。 「でも、もし諒よりカッコいいヤツが現れたらどうしようかなあ…」 「そんなヤツぶっ殺す! 」 「じゃあ、俺以上のヤツが諒の目の前に現れたら? 」 「そんなヤツ絶対にいない! 」 その言葉を聞いて、麻也は胸がいっぱいになった。 何だか泣けてきた。 「あれ? 麻也さん、泣いてんの? 」 「何でもない。」 すると、諒の広い胸に抱き寄せられた。 「麻也さん以上のヤツなんているわけないじゃん。 こんなに素敵で、俺の仕事も理解してくれて、引っ張ってくれて…」 麻也も諒にしがみつきながら言う。 「俺も諒以上のヤツなんかいないよ。 こんなに優しくて、仕事の苦労もわかってくれて…」 2人はしばし、幸せな気分でうっとりと抱き合った…

ともだちにシェアしよう!