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第9章の13
諒のシャツのボタンを外しながら麻也は、
「なんかこうして、お互いだけをずっと見ていたいよ…」
「本当だよ…」
と、諒の敏感な胸の突起を舌でなぶってやると、
諒は身をよじらんばかりに激しく反応する。
それを押さえつけて麻也は、つい、言ってしまった。
「でも、もし諒よりカッコいいヤツが現れたらどうしようかなあ…」
「そんなヤツぶっ殺す! 」
「じゃあ、俺以上のヤツが諒の目の前に現れたら? 」
「そんなヤツ絶対にいない! 」
その言葉を聞いて、麻也は胸がいっぱいになった。
何だか泣けてきた。
「あれ? 麻也さん、泣いてんの? 」
「何でもない。」
すると、諒の広い胸に抱き寄せられた。
「麻也さん以上のヤツなんているわけないじゃん。
こんなに素敵で、俺の仕事も理解してくれて、引っ張ってくれて…」
麻也も諒にしがみつきながら言う。
「俺も諒以上のヤツなんかいないよ。
こんなに優しくて、仕事の苦労もわかってくれて…」
2人はしばし、幸せな気分でうっとりと抱き合った…
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