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第9章の20

 酔っている麻也は息が切れ、呼吸を整えるのに苦労したが、 それを愛おしそうにいつしか見下ろしていた諒は、 「麻也さんの、すっごくおいしかったよ。 今度は麻也さん、して♪ それで今夜はおねんねしよ♪」 えっ? と、麻也の酔った頭はさらに判断力が鈍ってしまい、とまどった。 すると諒はそれを別の意味に取ったらしく、 「もー、麻也さんてばエッチだなあ。 諒クンの大きいのをぶっ込まれないと眠れないのぉ? 」 麻也はあわててしまい、 「ち、違うよ。いやあ、諒のを飲みたいし、 顏にかけられたいし、困ったなあ、って…」 「顔に? かけられたい? 」 諒は目をらんらんと輝かせた。 征服されたい感マンマンのリクエスト…? 麻也は、なぜ自分がそんなことを口走ったのかよくわからなかったが、 あっという間に差し出された、諒の大きくなったそれは、 もうたっぷりと蜜をたたえていた。 が、麻也は、 「この体勢でもいい? 俺、もう動けない…」 「何か集中できないケド…いいよ、マグロ姫、どうぞ。」 「あ、やっぱりなんとかする…」 と、麻也は枕を重ねて高さを調節すると、少し萎えかけた諒のそれを口に含んで、 舌をからめた。 「あ…麻也…さん…ふ…うぅ…ほんとに…いいの…顔に…かけて…? 」 すると麻也は含むのをやめ、ぺろぺろしながら、 「うん…諒のを、浴びてみたい…」 と、諒を見上げて微笑む…のに、諒は感じてしまい… 「ま、麻也さん…め、目に入るとヤバいから…目は、しっかりつぶってね…」 「うん。わかったあ…」

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