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第9章の21
答えるとすぐ、麻也は目を閉じた。諒のが育ってきているのがわかる…
「可愛ええ…麻也さん…あ…ああっ…」
ほとばしらせるやいなや、諒はすぐ麻也の口からそれを抜き取り、
麻也の端正な顏はほとばしりの続きを受けて…でも、口の中のはのみ込んで…
「…麻也さん、大丈夫? ごめん…でもすっげえ嬉しい…」
「…諒のってこんなにすごいんだ…何かいいよ…新鮮…」
すぐに諒は、細心の注意を払って、ティッシュで目の周りを拭いてくれたが、
「他はいいよ。パックみたい。美容液みたい。」
「いやー、そんなわけにもいかないでしょ…」
と言いながらも、
「…むふふ…麻也さんがますます俺のものになったってカンジ…」
と、満更でもなさそうだった。
が、やっぱり放置は良くないということで、さすがに動けなくなった麻也のために、
諒が温めたタオルやら化粧水やらで、さっぱりとさせてくれた。
「じゃあ、続きは東京に帰ってからね…」
と、優しく囁く諒の胸に頬をうずめて、麻也は眠りに…
諒が、自分の長い黒髪を優しく撫でてくれるのを感じながら…
そして諒の白い膚を、この髪は引き立たせているだろうと嬉しく思いながら…
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