343 / 1053

第9章の21

答えるとすぐ、麻也は目を閉じた。諒のが育ってきているのがわかる… 「可愛ええ…麻也さん…あ…ああっ…」 ほとばしらせるやいなや、諒はすぐ麻也の口からそれを抜き取り、 麻也の端正な顏はほとばしりの続きを受けて…でも、口の中のはのみ込んで… 「…麻也さん、大丈夫? ごめん…でもすっげえ嬉しい…」 「…諒のってこんなにすごいんだ…何かいいよ…新鮮…」 すぐに諒は、細心の注意を払って、ティッシュで目の周りを拭いてくれたが、 「他はいいよ。パックみたい。美容液みたい。」 「いやー、そんなわけにもいかないでしょ…」 と言いながらも、 「…むふふ…麻也さんがますます俺のものになったってカンジ…」 と、満更でもなさそうだった。 が、やっぱり放置は良くないということで、さすがに動けなくなった麻也のために、 諒が温めたタオルやら化粧水やらで、さっぱりとさせてくれた。 「じゃあ、続きは東京に帰ってからね…」 と、優しく囁く諒の胸に頬をうずめて、麻也は眠りに… 諒が、自分の長い黒髪を優しく撫でてくれるのを感じながら… そして諒の白い膚を、この髪は引き立たせているだろうと嬉しく思いながら…

ともだちにシェアしよう!