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第9章の41

 密着している諒のぬくもり。  街の明かりに照らされる諒の美しい笑顔。 麻也は思わず、左手を、諒の右手に重ねた。 すると急に諒は覆いかぶさるようにして、熱いキスをしてきたのだ。 もう、舌の奥まで諒の舌に侵され、麻也はもうこの場で諒に抱かれてしまいたくなったほどだった。 2人ともスーツを脱げないのがもどかしかった。  マンションの部屋に着くと、予定はどこへやら、 麻也は諒に両肩を押されて、ずんずんとベッドルームへと進めて行かれた。 「もうっ、諒、ドンペリはっ? 」 「麻也さんのドンペリの方がいい! 」 「何だよそれ…」  …と言いながらも、ベッドに押し倒されると、 今夜ばかりは、もどかしくて自分でシャツのボタンまではずし、 ボトムまで脱いだ。 さすがにTバックまでは脱げなかったけれど… 驚いていた諒も、全部脱いでしまうと、麻也にダイブしてくる。 そして、麻也のものを布ごしに触りながら、 「麻也さんの、もうこんなになっちゃって、かわいそうでしょう…」 と言い、ずり下げたものの中から、 恥ずかしいほど勢いよく飛び出してくるのを見守り、 手で受け止めてくれた。 「あん…や…ぁ…」 それだけでも感じてしまうのに、 諒はすぐに、ぱくっ、と含んだり、舐めあげたり… 先を…優しく…

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