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第9章の42

「…麻也さん、俺の目を見て…」 「…いや…恥ずかしい…」 「…見てくんなきゃ…やめる…」 「…いや…だ…」 特別な夜、中断になっては大変、と麻也は何とか自分の両脚の間の諒の目を見やったが… それは舐めあげながらの、挑発的な目で… 「…はぁ…ん…ん…諒…あ…ん…イっちゃ…う…」 諒は絶妙なタイミングで受け止め、飲み干してくれた… 「…麻也さんのドンペリ、いただきましたあ…」 諒が高らかに宣言するのに、恥ずかしくて、麻也は両手で顔を隠して横を向いてしまった… が、諒は、それには頓着しないという風で、 「えー、続きましては…」 と、サイドテーブルの引き出しから、潤滑油のワセリンを取り出し、 麻也に脚を広げさせると、最奥まで、優しくマッサージを始め… 諒の長い美しい指が、ゆっくりと、いつもより以上に丹念に愛してくれるのは嬉しいが、 一度のぼりつめた体には…たまらない… 「…く…ふ…っ…う…う…」 …早く…欲しい…諒と、深く深くひとつになりたい… そんな気持ちが読まれたのだろう。諒の方も、大きくなった自分自身にたっぷりと塗り込み… ゆっくりと入ってきてくれる。 「…諒…」 やっぱり恥ずかしくて、また横を向いてしまうが… 「麻也さん、もう、愛してるなら、俺を、見て…よっ…はふ…」

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