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第9章の53
…そんな諒が…夜、麻也がシャワーをすませてベッドルームに戻ると…
…珍しく爆睡…
「俺がベッドに入ると起こしちゃうかも…」
仕方がないので、麻也は毛布を持っていって、ソファで寝ることにした。
キスも、頬を撫でるのも、起こす危険性があるので我慢した。
(諒だって本当に疲れてるだろうし…)
「…それはいいけど、明日、諒に寝坊されたら大変かも…」
…そして、その大変が、起こってしまった…
ちょっと休むつもりでベッドに入った諒は、
珍しくも目覚ましをかけていなかったのだ…
「麻也さん、起きて! 2時! 」
「ええーっ!!」
おかげで最初はブランチから始まり…
「でもさあ、諒、明日の待ち合わせ時間は、普通の時間なんでしょ?
昼間っから飲むわけじゃないんでしょ? 」
初めての店で、ブランチのホットサンドを頬張りながら麻也がなだめると、
「うん。待ち合わせは6時だけど…」
「だったら今日は目いっぱい、予定の買い物済ませて、
明日の昼間、鋭気を養ってればいいじゃん。」
「そうだけどっ! 」
諒は麻也の耳元で囁く。
「…麻也さんとの夜があるじゃん…」
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