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第9章の63

「心配したんだからね。下ネタ連発でボコボコにされたんじゃないかとか。」 「ごめんね。寂しい思いさせて…」 と、シャツの前をめくりあげ、パンツのジッパーを下げるのはどうしてなのか。 「テストしてみていいよ。よそで出してないってわかるから。」 「…ってその手には乗らないよ。でもキスくらいは披露したんじゃないのぉ…」 「残念でした―! 私を除く全員が女性好き! それに、俺のキスはディープ過ぎて引くって。 麻也さんよくやってるね、ってみんなホメてたよ。」 それには麻也も笑ってしまったが、諒は急に真面目な顔になり、 「いやあ、でも、麻也さん連れていかなくてよかった。」 「いやあ、俺は経験者だから、逆に詳しく訊きたかったかも…」 「あ、そっか、そうでした…」  麻也の怒りも心配も収まってしまうと、その後は諒の希望で夜明けのコーヒーを飲んだが… 「麻也さん、どうする? このまま寝ないで実家帰って昼寝させてもらう? 」

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