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第10章の22
「本当に申し訳ありません!!!」
会議室では2人の謝罪から始まったが…
「いやあ、2人とも生きてて良かったよ。刃傷沙汰にでもなったら、なあ? 」
と社長がほっとしたように言うのに、2人とも顔がこわばってしまう。
「なにい~? なったのか? 本当にそれはやめてくれよ! 」
「い、いやあ、昨日は大丈夫でしたよ。ちょっと仲良くし過ぎただけで。」
と諒が言えば、麻也も、
「あれは痴情がもつれたときだったよね。」
「そうそう…」
みんなが目を丸くしていると、やはりこんな時は冷静な直人が、
「あのさあ、諒、こういうのってプロデューサーにあるまじき発言とか言わないの? 」
すると今日の諒はかしこまり、
「いえ、プロデューサー様はこれからが大切なお体ですから。」
真樹が嫌なカオをして、
「何か昨日とずいぶん態度、違わねえ? 」
すると社長がようやく、
「プロデューサーが押し倒されてんのか? ふつー押し倒すもんだけどな。」
それを聞いて直人は大笑いし、
「押し倒されてるし~、でも要求通ってるし~!! 」
笑い過ぎなんだよっ!と真樹が立ち上がって激怒してみせた。
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