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第10章の30
「そんな、相手は未成年だよ…」
「会ってみてどうだった? 連絡先とか…」
「もー、諒みたいなカオの子じゃないからタイプじゃないよ…」
と、言ってみたが、諒は怖い顔でにらみつけてくる。
「質問に答える! 」
「連絡先なんて、マネージャーさんのしか知らないし、
打ち合わせしかしてないよ。それにこんな遅い時間まで、
たかだか2曲提供するだけの若造を、事務所も女の子に接待させる
わけないじゃん。」
「表向きはそうかもしれないけど…」
「それにそのうちわかると思うけど、そんなに目立つ素材じゃないんでね、
ホントに売れるのか心配なくらいだよっ! 」
「…2000人斬りの本音はわからないからなぁ…」
堂々めぐりだ…諦めた麻也は諒に背を向けて、ベッドの上に座ると、
自らシャツのボタンを外し、少しずつ背を見せていった…
そして、長い黒髪を持ち上げ、うなじも見せた。
…諒の視線を痛いほど感じる。
それからパンツのジッパーを降ろすと…
諒が近づいてきて…肩に…
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