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第18話の48★ピンチ回避の麻也王子
…そんなこと、考えてもみなかった。
何より、社長にそんなことを言われるなんて..
麻也はドアの前に立ちつくし、ぼう然と社長を見つめ続けるばかりだった。
もう、自分にはどうすることもできない...
...ここまで追い詰められても言えないものは言えない。
でっちあげる嘘すらもう考えつかない...
しかし、社長はやっぱり社長だった。
麻也の表情を見て、全てを悟ったのだろう。
「...麻也、わかった...わかった...ごめん...」
なだめながら社長は麻也に歩み寄ってきた。
しかし、麻也は膝から崩れ落ちてしまった。
「麻也、ごめん。すまなかった。俺がバカだった。わかった。悪かった。
何があっても、俺は息子同様のお前を守るから...」
そして、社長はなおも言いつのる。
俺はアイツとは違う、恫喝なんて、理不尽なことなんて、お前たちには絶対にしないから...
麻也の左肩に置かれた社長の手からはぬくもりが伝わってくるが...
一番ありがたい誤解だと、麻也には安心する気持ちの方が大きかった...
「...!」
目が覚めると、知らない、殺風景な部屋の、ベッドの中だった。
そして、大嫌いなタ方にひとりぼっち...
そこで麻也は思い出した。
ここは社長の家で、留学中の長男の部屋を借りたことを...
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