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第10章の54
「ま、そんな感じ。でも困ってることはないから心配しないで。
はー、すっきり。」
何だか矛盾しているようだが、無理やりまとめてしまった。
…とは言ったものの、2人が困ったのは、昨日と同じく、
麻也にまとわりついていたタバコのにおい…
「じゃあ俺、先にシャワー浴びてから仕事する。まだ早いしね。」
…バスルームで1人になると、やっぱり考えてしまう。今日の告白のこと…
(…そういや、諒以外は、これまで俺に迫ってきた男は、みんな年上だったなあ…)
あの、いまわしい…相手…まで思い出してしまい、胸が…苦しくなって…
しかし、次にはあの告白にこだわっている自分に腹が立ってきて…
そして、頭の隅にでも残っていると、諒とまたトラブルになるような気がして、
記憶から抹殺することにした…
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