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第10章の55
…とはいえ、風呂上がりの麻也が書き上げなくてはならないのは、
今のところ、自分たちも含めて4アーティスト、計13曲。
鈴音の2曲の歌詞がないのが救いといったところだが…
「まずは書けるものから書くかあ…」
…といったら、残念ながらやっぱり…今日の体験から…?
「…ちょっと大人っぽく、年上の女性へのラブソングにでもしようか…」
…結局あの子がらみだよ…と、麻也は腹立たしく思いながらも、新しい歌詞ノートを用意した。
作業効率もそうだが、諒に見られないようにするために…
で、こちらの歌詞のラフ書きはすぐに終わった。
でも…
「…問題はウチだよなあ…」
諒を説得するときに大見得を切ってしまったし…
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