447 / 1053

第10章の55

 …とはいえ、風呂上がりの麻也が書き上げなくてはならないのは、 今のところ、自分たちも含めて4アーティスト、計13曲。 鈴音の2曲の歌詞がないのが救いといったところだが… 「まずは書けるものから書くかあ…」 …といったら、残念ながらやっぱり…今日の体験から…? 「…ちょっと大人っぽく、年上の女性へのラブソングにでもしようか…」 …結局あの子がらみだよ…と、麻也は腹立たしく思いながらも、新しい歌詞ノートを用意した。 作業効率もそうだが、諒に見られないようにするために… で、こちらの歌詞のラフ書きはすぐに終わった。 でも… 「…問題はウチだよなあ…」 諒を説得するときに大見得を切ってしまったし…

ともだちにシェアしよう!