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第10章の56

「間接的な応援歌のひとつは真樹のあの曲でいいとして…」 ふと思いついたのは<かなわぬ恋>。 我ながらいいテーマだと思ったが… 「結局、今日のこと引きずってるじゃん…」 でも、やっぱり気になっているのだろう… どうしてあの瞬間だけ、冬弥が数年前の諒と同じ目を持つことができたのか… 「俺に本気のヤツはみんな同じ目をするの? 違うよね…」 …何より本当に、あのチャラいお子ちゃまが本気かどうかはわからないが…  そこで麻也は、客観的に諒と冬弥を見比べてみることにした… 「ま、プロデューサーとしては、必要な作業だよね…」 と、言い訳しながらも、何だか後ろめたく感じるのも事実だったが…

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