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第18章の66★のぼりつめても…な麻也王子

諒はわかっているのかいないのか、ますます強く求めてくる。 「...麻也さん好き、俺だけのもの...」 …そう言いながら諒は驚くほど早くのぼりつめ、麻也の中心に精を放つ… そして麻也を強く抱きしめると、耳にキスをしながら囁いてくる。 「…こんなに愛してるのに…」 その美しい、切実な声を聞き、諒の美しい大きな手二人のものを重ねられ… 「…諒…」 麻也ももうこらえるのをやめた。 「…諒…諒…」 「…なあに? 麻也さん、ほんとのことを言って…」 「…ん…ん…あっ…あ…」 何も言えぬまま、麻也も果てた。諒に腕はしっかりとまわしていたけれど…  二人とも、情けないことにいつもと違って弱っているので、息を整えるのに苦労した。 それでも諒は抱き合えたことで少しほっとしたようで、 愛しさをあふれさせたまなざしで麻也を見つめてくれて、また腕を絡めてくる。 そして、麻也の情熱を少し落ち着けて、吸い取るような優しいキス… そして、麻也が予想していたような、麻也の体をくまなくチェックして、時折キスマークを… そのことに麻也は逆らいはしなかったが… 薬をのむはずの時間をとっくに過ぎているせいなのか、 何ともいえない、何かが自分の中で泡立つような変な気分… 諒は麻也が隠した異常に気付いたらしく、 「麻也さん、どうしたの? 」 「ううん、何でもないよ…」 「そんな風には見えないけど。隠さないでよ。」 諒にすべてを話せたら…麻也は唇を噛んだ…

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