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第18章の69★諒の闇におびえる麻也王子
…余韻を感じながらも…少し落ち着くと麻也は、
「ごめん、諒、また俺ばかりいい思いしちゃって…」
そして、諒の頬にキスしながら、諒の分身にそっと触れたが、
諒はキスを返してくれると、また抱きついてきて耳たぶをやんわりと噛み、
「…大丈夫。俺はこれで充分満足だよ…」
…一緒に横たわって、頬を撫でてくれる諒の表情はいつものように穏やかになっていた…
でも、何か、瞳に影があるような…でも…
「ふわふわ…」
そう言って笑いながら諒は愛しげに麻也の黒髪にも触れてくる…
それでも、とうとう諒の胸の中にも何かができてしまったのだろうと麻也にも何となく伝わってくる…
そしてそれは、いつものように諒が騒がないことからも、
どれほど重いものか…考えるだけで恐ろしい…
「麻也さん、腕枕させて。そろそろ休もう。眠そうで可愛いよ。」
そう言うなり、諒は明かりを消して、腕を麻也の首の下に回してきた…
麻也はすぐに眠りに落ちたのだろう。諒が眠りに落ちたのは知らないから…
「…あれぇ…」
目が覚めると、朝だった。
いつものように、もう諒は起きたらしく、姿はなかった。
思えば、麻也は昨夜は薬をのんでいない。
でも、健康体の時と同じとはいかないが、かなりいい感じだ…
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