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第11章の43

「あー、俺らのすごいファンの17才ってことで、諒より身長もルックスも劣るみたいなんだけど、 メークしてコスプレすると、人気みたいだよ。」 「それが麻也さんの共同プロデュースのバンドにいるみたい。」 「俺、そんなの一言も聞いてないよ。直人が知ってて、何で俺が…」 ややこしくなりそうだと思ったらしい直人はあわてて、 「諒、それより明日の対談に集中しろよ…」 「あ、そうだった。」 と、忘れていた緊張を思い出す。そう、やっぱり忘れるくらい、作業に没頭していたのだ… 「麻也さんがあんなに嫉妬を周囲に表明することなんてまずないから、良かったじゃん。」 そう言われると、諒も悪い気はしない。 (麻也さん…そんなに俺のことを…♪) 真樹までが、 「今夜、兄貴を押し倒しておいた方がいいんじゃねえの? 」 「諒のテクニックを総動員してさ…」 それもそうだな、と思った諒は何気なく尋ねていた。 「明日、プロデューサー不在になってもいい? 」 「何だよそれー!! 」

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