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第11章の51
「…ベルネさんは、その…パートナーさんにヤキモチ妬かれたりはしないんですか? 」
「うーん…まあ、内に秘めたものはあるのかもしれないけど、彼は、オトナだから…」
と言ってから、「彼、って言っちゃったよぉ」と明るい苦笑いをして煙草を消すと、
「10才も年上だから、手のひらで転がされてる、かな。
諒くんとこは? 」
何気ない反撃が嬉しい。初対面の人には営業用のうわべだけのカップルと思われていることも多いから…
「2才上ですが…」
すると横から柴田が、
「オトナらしくないよな。今日、ベルネに会うことにスネちゃって。」
と言うのにベルネは笑い、
「そっか、スネちゃったか…でも、スネた顏も見て見たかったな…
すんごい可愛らしかったでしょ? 麻也くんて本当に<可愛い>もんねえ…」
ちょっと複雑な気持ちになったが…麻也が同類の先輩にほめられるのは嬉しいが…
(取られちゃったらどうしよう…)
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