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第11章の60
いつしか仲のいい2人に戻ったな、と諒はほっとする。
が、麻也は愛くるしい瞳で諒を見上げ、
「諒…恥ずかしいから、上だけでも脱いで…」
「…って、今さら?! 」
と言われても…脱がなきゃ脱がないでモメそうだし、麻也のハダカは見ていたいしで、
諒はその言葉に素直に従った。
が、肩のあたりと首を少し揉むと、寒く無いように麻也の上半身にバスタオルをかけ、
下半身に移った。
直人直伝と言うのは嘘なわけだから、ここからが諒くんスペシャルになる。
となると、まずは愛してやまない麻也の双丘からになってしまう…
思わず頬ずりして、キス…
「…あ…や…ん…直人のヤツなに教えて…や…ああん…」
意外にも強く抵抗はされなかった…どころか、本当は嬉しそうなので、嫌がられないうちに、マッサージに移る。
「さ、リラックスしたところで揉んでいきまーす。」
「うん♪ 」
やはり結構気に入られた様子だ。
と、諒はゆっくりと腰のあたりからもみほぐしながら、
須藤や社長たちオジサン連中の熱心な「健康談義」から聞きかじったことを並べていく。
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