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第11章の63

 ベッドに体を沈めていく麻也に導かれ、諒は麻也に覆いかぶさるかたちになった。 が、麻也はすまなそうな表情を浮かべ、 「ごめん、マッサージ、だったよね…」 「嬉しいから、いいよ、麻也さん…」 気がつけば、麻也のものは諒のジーンズごしでも臨戦態勢だとわかる。 諒は嬉しくなったが、麻也の不調の原因は、メイクラブ不足だったのかも… …という自分の方も、余裕がなくなっては来ているのだが… 諒は一回麻也をイかせてやりたい気もしたが、自己流のマッサージの効果を試したくて、 「麻也さん、すげえ、好き…」 「マッサージ終わったら、いっぱいもらっちゃうから…」 そう言葉であやしながら、キスを南下させ… 「諒、諒の指、こんなに…綺麗なのにもったいないよっ…」 「王子のマッサージ用認定、ありがとうございます…」 「歌う宝石、って言われてるのに…はぁ…ん…」 「そりゃあ、ギター天使のペットですから…」 「あ…ああっ…」 唇を噛みしめ快感をこらえる麻也の表情が愛しくて、諒も気が遠くなりかけた…

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