531 / 1053
第11章の73
…こんなこと、初めてで、どうすればいいのか…
麻也は唇をきゅっと噛むと、恥ずかしそうに上を向き…後ろに両手をついて…
長く細い両脚を、自ら開いてきたのだ…
「麻也さん…ダメだって…明日もハードスケジュールなのに…」
残念過ぎる…非常に残念だった。こんな機会めったにないのに…
しかし、マッサージの施術者として、少し冷静さが残っていた諒はすぐに「ひとつになる」ことを諦め、
それでも、すぐにサイドテーブルの引き出しから潤滑油のボトルを取り出した。
そして、右の指にたっぷりと取ると、左腕で麻也の裸身を包み込み、ささやいた。
「麻也さん、ひとつになるのは今度のオフにしよう♪
そのかわり、昨日より…いっぱい…ね…? 」
「うん…」
いやだ、を聞きたかったような気もしたが、こればかりは仕方がない。
でも、気がつけば麻也は諒にぎゅっと抱きついてきて、諒のボクサーブリーフのウエストに指をひっかけている。
「何してんの、麻也さん~」
「何か気になるなと思って…」
「それはアナタが誘い過ぎだからです! 」
ともだちにシェアしよう!