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第11章の73

 …こんなこと、初めてで、どうすればいいのか…  麻也は唇をきゅっと噛むと、恥ずかしそうに上を向き…後ろに両手をついて… 長く細い両脚を、自ら開いてきたのだ… 「麻也さん…ダメだって…明日もハードスケジュールなのに…」 残念過ぎる…非常に残念だった。こんな機会めったにないのに… しかし、マッサージの施術者として、少し冷静さが残っていた諒はすぐに「ひとつになる」ことを諦め、 それでも、すぐにサイドテーブルの引き出しから潤滑油のボトルを取り出した。 そして、右の指にたっぷりと取ると、左腕で麻也の裸身を包み込み、ささやいた。 「麻也さん、ひとつになるのは今度のオフにしよう♪ そのかわり、昨日より…いっぱい…ね…? 」 「うん…」 いやだ、を聞きたかったような気もしたが、こればかりは仕方がない。 でも、気がつけば麻也は諒にぎゅっと抱きついてきて、諒のボクサーブリーフのウエストに指をひっかけている。 「何してんの、麻也さん~」 「何か気になるなと思って…」 「それはアナタが誘い過ぎだからです! 」

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