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第11章の74
惜しかったが、潤滑油が溶けて流れそうだったので麻也の体を急いで横たえると、
諒は昨日よりちょっと慣れたような気持ちで、肝心なところの周りから優しくマッサージ…
「…はぁ…諒…」
体をややのけぞらせ、はじらう麻也の表情は、それでも、満たされているようだと諒は思う。
もしかすると、最初から麻也はマッサージだけを望んでいたのかもしれない…
…まあ、体をつなげる快楽は負担の多い麻也よりも、自分の方が強く求めているのかもしれないが…
でも、マッサージだけでOKしてくれて良かったなとは思った…
麻也も疲れているはずなので、あまりじらしはしない。
このマッサージは、本当に麻也の睡眠導入剤だから…
「あ…ん…諒…あぁん…」
諒が指を中にすすめると、諒の大好きな物憂げな表情で、麻也は、
「…あ…もう…俺…」
それは、諒の目にもわかるが…だから愛しさが増すが…
「…そしたら諒、後から追いかけて…絶対だよ…って、指っ、抜くな…」
諒は急いで脱ぐ方に気を取られ、指を抜いてしまったのだ…
「…りょお…もう…」
「はいはい、指、復活しまーす。一緒にイキま~す!!」
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