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第11章の81

「…え…? 」 「そういうことでしょ? 諒は? 」 いいけど、と言おうとしたところで、麻也がまた眉間にしわを寄せて、何か言いたげに口を開いた。 「あー…」 すると、それだけでわかるらしく、真樹は、 「じゃあ、諒ひとりで俺の部屋に泊まって。俺が兄貴のアシストするわ。」 「うー…」 「じゃあ、諒を直人のとこに預ける? 」 「んー…」 「じゃあ諒といればいいじゃん。」 真樹の穏やかな口調に、うんうんと諒は強力にうなずく。 すると麻也は、 「あー、じゃあ悪いけど諒、やっぱ、どっか泊まってきてくれる? …っていうか、うーん…」 そこで諒は少し安心すると、何となく察して、 「わかった。今夜だけは麻也さんの方に求められなければ、 ヘンなことはしないから。寝るのもソファにするし。 それならいいでしょ? 」 「あ、じゃあそれで…」 思わず真樹が吹き出し、笑い出したところで、 「何やってんだ! 早く入れっ! 」 乱暴にドアが開くなり、社長に怒鳴られた…

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