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第12章の5
4人で苦笑してしまう…みんな思いは同じらしいが…
麻也は自分からは何も言いだせない…
どうにか、
「ビジュアルデザイン関係がどうなるのか、楽しみにしています…」
とは言ったけれど…
今日の諒は、一人で出演するテレビの打ち合わせで嬉しそうに出かけて行った。
大御所のラブバラードを自分なりにカバーするという企画で、
諒のボーカルが認められたということだと、みんなで大喜びしたものだが…
…麻也はちょっと気づまりになってきたので、席を外し、諒に電話しようと廊下に出て、
電話のコーナーに行くと…諒からのメールが着信していた。
―急だけど、サティスファクションの山田さんと食事に行きます。二人とも禁酒中なので安心して。
先に寝ててもいいよ。襲っちゃうけど。
麻也は思わず吹き出したが、すぐに返信した。
―俺も急だけど、山口さんたちと食事してます。よろしく。
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