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第12章の14
…諒に背中を責められ、それから仰向けにされると、そう言われたが…
麻也には引っかかることが…
(これって、俺がカラダで諒を引きとめてるってことじゃないよね…)
いや、ちらっと、その逆もいえる? とも思ったが。
(ううん、お互い欲しいってだけじゃん…純粋なメイクラブじゃんよ…)
「…麻也さん、何考えてるのぉ? 」
諒は少し余裕が出てきたらしく、ちょっと冗談ぽい表情で尋ねてきた。
そして、
「そう、まだ足りないんだ…? 」
と、唇にまたキスをくれ、首すじも…キスのあとは、同じくらい何度も甘噛み…
「…あ…諒…だめ…」
感じてしまいながら、麻也も回した手で、諒の好きな、背中のタッピングで、愛を贈る。
「…はん…この背中の好き…でも、諒クンもっと麻也さんのキス欲しいな…」
麻也は笑顔で体を起こし、諒を仰向けに横たわらせると、しっかり抱き締め、同じように甘噛みも…
胸元にはキスマークをおみまい…明日はレコーディングで、衣装チェンジないし…
「…麻也さん…うれしー…」
諒に頭を引き寄せられる。麻也はくすくす笑った。
2人、いつまでも、<愛の儀式>に溺れた…
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