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第12章の44
「人生の先輩として言わせてもらえばさ、
確かに愛する人については、過去まで独占したくなっちゃうよ。
できないからと嫉妬するかもしれない。
でも、そこをぐっとこらえて、2人の現在と未来を大切にするのが、
大人のあるべき姿なんじゃないのかな?
みんな大人は心のどこかにそういったものを抱えて生きてると思うよ。
俺もそうだし、麻也だってそうだろ。
それに麻也はお前の過去にこだわってて、お前とおあいこじゃん。
愛し合ってるじゃん。」
すると諒はうつむいて、
「じゃあ、それはわかるとして、売れたがりの、
東京ドームに行くためなら何事もいとわない魔夜姫さまは?
あのキャラなら密会しちゃうかも…」
「うるさいっ! 麻也のドーム計画は、お前らメンバーへの親心だっ!
まだそんなこともわかんないのか! もうお前、麻也の彼氏やめろ!
二度とあのマンションに帰るな! 」
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