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第12章の60

「麻也さん、トイレ大変でしょ? 手伝ってあげる。」 と、ベッドやテーブルに手をつきながらも、ふらふらしながら歩いてくる… そのにんまりした笑みを見ていると、麻也は愛の力、ではなく、 (色の欲ってすごい…) と感心してしまったぐらいだった。 …が、諒は接近してきて…と…ベッドの横にしゃがみこんでもたれかかり、 辛そうに呼吸を整えると、顔を近づけてきて…  キス…お互い、熱っぽい、乾いた唇を重ねて… (諒、俺とキスしてもいいんだ…) だるいはずの麻也も、いつしか諒の首に腕を回していた…

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