621 / 1053
第12章の74
「俺はね…セックス・ドラッグ・ロックンロール、
ってのを文字通り楽しんでるって感じかな?」
言ってから、麻也は自分でもあわてた。
諒とちょっと違うことを言おうとしただけなのに、享楽的になってしまった…
諒も目を白黒?させている…
「えーっ、麻也さん、それって…」
(…また絶倫姫とか言われちゃうのかな…)
麻也は急いで、
「…うーん、諒とのメイクラブが俺には最高で、
俺は諒っていうすんごいドラッグに溺れてて、
諒のおかげで大好きなロックをやれてて、ことで。」
それで諒はほっとしたらしく、
「もー、麻也さんたら♪ 男らしくてステキ♪ 」
でも、急に諒は真剣な表情になり、麻也の瞳をのぞき込むと、
「ねえ、俺ってそんなに<すんごいドラッグ>なの? 」
ともだちにシェアしよう!