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第12章の75
麻也は正直に話した。
「うん。だってこんなに俺は依存していて、毎日服用しないと生きられないじゃん。
それはあんなにたくさんのファンも同じだ気持ちだと思うけど…
でも、一人だけ、強力に注射してもらえるのって、俺だけじゃん。」
「麻也さんじゃなかったら致死量とか? 」
「ううん、とっくに致死してるよ。てへ♪ 」
諒は愛しくてたまらないという表情になり、キスしてぎゅっと抱き締めてくれた。
麻也もキスを返すと少し体を離し、諒のパジャマのボタンをはめた。
「あらっ、閉めちゃうの? 」
「うん。俺も明日のごほうび。」
諒の方も、やはりまだそれどころではないらしく、
「じゃあ、ちょっとおねんねしますか。」
と言ってくれたのにはほっとしたが…
「うーん…」
「どしたの? 」
「次に目が覚めた時、夕方かもしれないと思うと、やだ。」
「あ、そうだったね…」
すると、諒は毛布の中で麻也の手を握って、
「じゃあ、目が覚めたらすぐに俺をキスで起こしなよ。2人なら寂しくないでしょ? 」
こう言ってくれるから、本当に諒が好きだ。
「ありがと。じゃあそうする。」
そして、またキスを繰り返して…抱き合って、眠りに入った…
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