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第12章の101

諒がかき抱いてくれて、耳にキスしてくれるのも嬉しい。 そして、甘い声で、 「麻也さん、一生麻也さんは俺だけのものだよ…」 「うん。諒も、一生俺だけのものだよ…」 それにしても今夜の諒はどうしたのだろう… (やっぱり、恭一の顔を見て、俺の過去のウワサとか思い出しちゃったのかな…) 不安になった麻也は、ちら、と諒を見てからうつむいて… 「麻也さん…何、 恥じらってるの…」 「…あの、さあ…」 「んも~! 可愛いっ! どしたの? 早く言って…」 麻也は諒の手の上に、自分の手を重ねると、 「諒、いつでも俺を、気のすむまで抱いていいよ。 俺もそれで満たされちゃうし…」 それを聞いた諒は、麻也を抱いたまま、ベッドの上に倒れこんだ… 「痛いよ! 諒! 」

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