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第12章の102

一緒に倒れかけた麻也が体勢を整え、諒を見下ろすと、 「だってえ、麻也さんがそんな嬉しいこと言うんだもん。 麻也さんが悪いんだよ…」 と、諒は口をとがらせて嬉しそうに抗議していたのが… あっという間に美しい目の目じりは下がり、 「麻也さ~ん…」 とゾンビでもよみがえるようにすぐに体を起こして麻也にしがみついてくる… 「諒、だから痛いってば! 」 「もう痛くしないから許してっ。ちゅっ…」 「髪ジャマだね。俺も短くしようかな…」 と、麻也が顔の横の髪をかき上げると、その隙に諒に優しく体を横たえられ、 形勢が逆転した。 「諒…、何…? 」 「そのままの麻也さんが俺はいいの! ね、じゃあさっそく、いただくから! 」 「は? ちょっと、諒? 諒っ! 」 いつしか両方の手首はしっかり掴まれ、ベッドに押しつけられ、諒に見下ろされている。 「麻也さん眠っちゃってもいいから。今夜は中には入んないから。 じゃあ、まずはチューからねっ! 」

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