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第13章の5

「うーん、レギュラーの読者モデルの何人かが素行が悪くって、 真面目な子たちの保護者から猛抗議受けてるそうで。 悪い方にもいい方にも、親の中には有名人とか大物もいて大変だそうで…」 「でも、高校生で、<素行>ったって…」 女の子には不自由しなかった鈴木も麻也も思わず顔を見合わせて笑ってしまったが、 「いやいや麻也さん、くっついた離れただけじゃなく、 <合法ドラッグ>なんかも手に入れて自慢してるみたいで…」 …音楽CDがミリオンセラーを連発していた時代は、 後に<危険ドラッグ>として取り締まられるドラッグが まだ<合法>と言われていた時代でもあった。 「ドラッグは嫌だな…」 と、麻也は眉をひそめた…いやだ…あんなことにつながって…いそうで… あの事件を思い出し、麻也は冷や汗をかいた… …と、気が付けば鈴木は困った表情になっていて… 麻也は仕方なく尋ねた… 「鈴木さん、どうしたの? 」

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