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第13章の22
響子の話がよどみないのが怖い。
「冬弥くんのお父さんに見られたら大変だから、
私が預かってあげて…その間に複製しちゃった。」
いったいどこまで流出しているのか…諒は頭を抱え込みたい気分だった。
が、どうにか、
「別に、こんな写真なんでもないし。
何より、麻也さんはそんな人じゃない。それにお目付け役だってついてるし。」
すると響子は、
「マネージャーのことなら、あの人だけじゃなく、
ついてるタレントの言いなりだからお目付け役とも言えないわ。
MA-YAは自分より弱い人に、ひどいことしても平気だし。」
「響子さん! 」
「まあ、信じるかどうかは自由だけど…
ただ、私には、麻也くんと冬弥くんを引き裂くことはできるわよ。
鈴音ちゃんの方も頑張ってみるわ。」
「鈴音? そんな馬鹿な…なんで響子さん…」
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