697 / 1053
第13章の46
「それならどうしてペンダントも指輪も外してたんだよ!? 」
「作業のじゃまだったから! なくしてないからいいじゃ…」
「良くない! いったいどこでどういう作業してるんだよ! 」
すると麻也は困ったように、
「諒が心配することは何もないよ。」
「またそんな風に。言いたかないけど、いつもアナタは秘密主義、
いや、<察しろ王子>なんだよ! 」
(あ、先回りを喜んでたのは俺の方か…)
諒は少し後悔したが間に合わない。
「何だよそれ! 」
言い返す麻也の表情がこわばったのを見て諒は怖くなった。
が、しかし…
ともだちにシェアしよう!