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第13章の51
「遅刻者は次の会報でオールヌードだよ。」
「ハイ。スミマセン…」
事務所の会議室に入るなり、真樹に言われ、諒と麻也はますます小さくなりながら詫びた。
今日はファンクラブの会報の企画会議だったのだ。
席に着くと、上座から社長が心配そうに、
「おい、2人とも顔色悪すぎるな。」
2人には返す言葉もなく、諒は仕方なくリズム隊を見てしまったが…
真樹も直人も、いつも以上に疲れた表情だ。ラジオの後も打ち合わせがあったのか…
そんなことを考えていると直人が、
「今日のレコーディングは中止だって。
ボーカリストの調子が悪いからだって。」
「ふうん、て、それ俺じゃん! 」
「諒、うるさい! 頭に響く~」
隣に座った麻也はとうとう机に突っ伏してしまった。
「どういうことですか? 」
諒は社長と須藤を見比べた。
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