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第13章の52
すると、社長の方がなぜかすまなそうに、
「直人が言ったとおりだよ。で、ちょっと気分転換を用意したから。」
真樹が不機嫌そうに続ける。
「時代の最先端をいくパーティーだってさ。」
諒と麻也がきょとんとしていると、社長が、
「さっき2人には話したんだけどな…」
さる大御所の写真家の還暦祝いのパーティーだという。
「若い人に支持されているアーティストも招待したい」と、
レコード会社の社長経由でディスグラにお声がかかったのだという。
しかし レコーディング期間を理由に事務所は断った…
のを、今日、こんな状態ならせめて営業活動を、と思った社長は、
むりやり頼み込んでチケットを融通してもらったのだという。
「5人分しか手配できなかったから、メンバーと須藤くんで行ってもらう、と。」
「それで真樹と俺は交渉してたわけさ。レコーディングを休むなら、
せめて、麻也さんと諒にオフをくれと。」
「まあ、リズム隊もだけど。その方がよっぽど有意義だって。」
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