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★眠り姫みたいな麻也王子→18-81
次の日、さっそく麻也は社長に紹介された違うクリニックに鈴木の付き添いで診察を受けに行ったが、
前の病院と同じで特に病名を言われず、やはり過度のストレスが原因とは言われて、
違うタイプの薬を処方された。朝と夜のむように言われた。
一日二回と、薬の量が増えてしまったことに麻也はがっかりしたが、
これでツアーができるのなら仕方がない。
そして…もらった薬は…効いた。
. すぐに深い眠りに落ちていったのだ…
その代わり…目覚めたのは昼過ぎだった…
目覚めたのはよかったが、今までの疲れがどっと出てきたようで、
ベッドから出る気力が起きなかった。
また少しうとうとしていると、ノックの音がして真知子夫人が入ってきた。
「麻也くん、起きてた? 」
「あ…今起きたところで…」
「何回か様子を見には来てたんだけど…」
「すみません、全然気がつかなくて…」
「いえ、それはいいんだけど、気分はどう? 」
「久しぶりにぐっすり眠れたら疲れがどっと出てしまって…すみません、もういい時間ですよね…」
しかし、麻也は起き上がろうとして止められた。
「無理しないでいいから…起きられるようになったら降りてきて。」
おむすび作ってあるから、と言う優しい笑顔は覚えているが…
…しかし次に目が覚めると、夕方の4時。
これでは一日がなくなってしまうし、奥さんにも悪い。
と、どうにか麻也は起き上がり着替えて一階へ降りていった。
朝飲むはずの薬が夕方になってしまっていた。
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